忘れっぽさとの付き合い方について説明すると、他の特性や条件にも当てはまるのかはわからない。
ただ、はっきりしているのは、ロングタームメモリー、つまり長期記憶に関しては比較的覚えていることが多いが、ショートタームメモリー、短期記憶に関しては非常に脆いということだ。
具体的な例を挙げると、打ち合わせの最中に「こうしておいてね」と指示を受けたとしても、わずか1分後にはその内容をすっかり忘れてしまうことがよくある。
そして、1分後に同じ質問をしてしまう、ということが日常的に起きる。それは決して意図的なものではなく、本当に「スパッ」と記憶から抜け落ちてしまっている感覚がある。
この忘れっぽさは、自分自身でも困ることが多い。もちろん、アルツハイマーや認知症といった他の状態とも似ている部分があるのかもしれないが、注意の持続性や短期的な情報の処理が大きく関係しているように感じている。
例えば、複数の情報が一度に頭に入ってくると、どれを優先すべきか判断する前に、一部の情報が抜け落ちてしまう。そして、それに気づかず会話を続けたり、次のタスクに移ったりしてしまうことが多い。この「直近の記憶が抜け落ちる」特徴は、まさにショートタームメモリーの弱さからくるものだと思う。
このような忘れっぽさに対応するために、自分は以下のような方法を試している。
たとえば、打ち合わせ中に話された内容を即座にメモに取る習慣をつける。これにより、後で忘れてもメモを見返すことで記憶を補強できる。また、確認を癖づけることも有効だ。話を聞いた後に「これで合っていますか?」と確認を取ることで、忘れる前に情報を再確認できる。
忘れっぽさと付き合うことは確かに大変だが、自分なりの工夫を重ねることで、少しずつ改善できる部分もあると感じている。この特性を完全に克服することは難しいかもしれないが、付き合い方を見つけることで、日常生活や仕事においても少しずつ前向きに取り組むことができると思っている。
ルートセールスのように、訪問して注文を取る仕事が挙げられる。お客様の要望を聞き取り、それをすぐに紙やデバイスに記録して業務を完了させるようなプロセスであれば、問題なく対応できるし、むしろスピーディーな対応が評価される場合もある。
一方で、プロセスが長く、複数のステップを経る営業活動では、注意散漫や忘れっぽさが大きな障害になることがある。
たとえば、お客様から課題をヒアリングし、それを自分で整理してチームに落とし込み、チームが作成した成果物を再度お客様に届けて説明する、といった流れの仕事は、ヒアリング内容を取りこぼしたり、途中の情報を忘れてしまうリスクが高い。
このような状況では、メモを取る技術を磨くことが重要だと思う。単に話を聞きながら書き留めるだけでなく、必要に応じてメモを整理するスキルや、自分が後から理解しやすい形で記録する習慣を身につけることが鍵になる。例えば、箇条書きではなくマインドマップ形式で情報を整理するなど、自分に合った記録方法を見つけると良い。
デジタルツールを活用するのも効果的だ。録音機能を使って後で内容を再確認したり、タスク管理アプリを使って重要なポイントを整理しておくことで、抜け漏れを防ぐことができる。さらに、顧客との会話中にその場で確認を取ることも有効だ。「これで合っていますか?」と相手に再確認を求めることで、自分が正しく情報を理解できているかを確かめられる。
自分に合った仕事や特性を補う方法を取り入れることで、十分に成果を上げることができる。瞬時に対応できる業務や、特定のステップに集中する業務を選びながら、自分のスタイルに合わせた働き方を追求することが大切だと思う。
大学時代、ノートテイキングについて教わる機会があったが、授業を聞きながらノートを取るということが、恐ろしく苦手だったのを覚えている。先生の話を聞きながら書き留めることが、他の生徒には普通にできているように見えたが、自分にとっては、どちらか一方にしか集中できず、両方を同時に行うのは非常に困難だった。
特に授業中は、先生の話が進む速度に追いつけないことが多かった。一つのポイントをノートに書き留めている間に、次の話題が始まり、途中から話の流れを見失うことがしばしばあった。その結果、ノートには中途半端な内容しか残らず、後から見返しても理解できないことが多かった。
こうした経験を通じて、従来のノートテイキングの方法が自分には合わないと気づいた。それ以来、自分なりの工夫を取り入れるようになった。例えば、授業中はあえてノートを取らず、全力で話を聞き、後で自分の記憶を元にメモを作る方法を試したり、授業の録音を活用して後で聞き返すことで、情報を補完するようにした。さらに、メモは文字だけではなく、図解やキーワードを使ったマインドマップ形式にすることで、自分が理解しやすい形に整理するようにした。
少なくとも自分に合ったノートテイキングの方法を見つけることが、学びを深める上で重要だったと実感している。従来の方法にとらわれず、自分の特性を活かした方法を模索することが、学びの質を向上させる鍵だと思う。
ノートテイキングに関して言えば、授業中に話を聞きながらノートを取っていると、何を書こうとしていたのかをその最中に忘れてしまうことがよくあった。書いている間に、先生の話が次のトピックへと進んでしまい、「これも書かなきゃ」と焦るうちに、結局その次の話の内容も忘れてしまう。そうしている間に、最初に聞いた話題も完全に抜け落ち、ノートには中途半端な情報しか残らない。
結果として、ノートの多くが「途中で終わったメモ」ばかりになり、後で見返しても何を書こうとしていたのかさえわからない状態になる。話の流れを追い切れない上に、記憶が飛び飛びになるので、ノート自体が断片的で不完全なものにしかならなかった。
この問題に対処するために、自分なりの工夫が必要だった。例えば、授業中にノートを取ることを一旦諦めて、先生の話に集中することを優先する方法を試した。その後、授業の録音を聞き直して、落ち着いた環境でノートを整理することで、情報を補完するようにした。また、ノートを文字でびっしり書くのではなく、キーワードや簡単な図で要点だけを記録することで、情報量を減らしつつ全体像を掴む方法も効果的だった。
ノートテイキングは、従来のやり方が全ての人に合うわけではない。自分に合った記録方法を見つけることで、少しずつでも学びの効果を高めることができるはずだと思う。完璧にノートを取ることを目指すのではなく、自分が後から理解しやすい形で情報を残すという考え方に切り替えることが、解決の鍵になるのではないだろうか。
何を聞いてもすぐ忘れてしまう自分に対して、「聞いた瞬間に実行できるものはすぐやる」という方法を試してみた。これに関しては非常に効果的だった。頭に浮かんでいるうちに行動に移すことで、忘れる前にタスクを片付けることができた。ただ、聞いた瞬間に実行できないことに関しては、一旦メモを取る、つまりToDoリストを作るという方法を試してみた。
ところが、このToDoリストを書いたこと自体を忘れてしまうという新たな問題が出てきた。「書いて安心してしまう」という状況で、ToDoリストをどこに置いたのか、あるいはその存在そのものを忘れてしまうことが頻発した。結果として、ToDoリスト自体がうまく機能しないという現実に直面した。
それでも諦めず、ToDoリストを目につく場所に置く、あるいはデジタルツールを活用してリマインダー機能を使うなど、いくつかの工夫を取り入れてみた。たとえば、スマートフォンの通知機能を利用して、特定の時間にタスクを思い出させてもらう仕組みを作ったり、紙のToDoリストは常に机の上など見える場所に置くようにした。これにより、少しずつタスクを忘れる頻度が減り、管理がしやすくなった。
ToDoリストをシンプルにすることも効果的だった。欲張ってたくさんのことを書き込むと、リスト自体が煩雑になり、どこから手をつけていいかわからなくなる。そこで、1日のうちに必ずやるべき「3つのこと」だけを書き出すようにしてみた。このシンプルな方法は、実行可能性を高める上で非常に役立った。
忘れっぽさと完全に決別するのは難しいかもしれないが、こうした試行錯誤を通じて、「どうすれば自分に合った方法で物事を管理できるか」を見つけることが大切だと思う。忘れることを恐れるのではなく、その特性を前提にした対策を練ることで、少しずつでも日々の生活や仕事の質を向上させることができるのではないだろうか。
3つのToDoリストのやり方について、まず手書きのノートに残しておくという方法が挙げられる。これが有効なのは、アプリの場合、どのアプリに書き込んだかすら忘れてしまうことがあるためだ。手書きのノートであれば、一冊手元に置いておくだけで常に振り返ることができ、確実性が高い。ノートは目に見える形で存在するため、存在そのものを忘れるリスクが少ない。
もう一つの方法は、スマホの録音機能を使い、自分の声でタスクや考えを録音しておくことだ。これには、「Xファイル」のスカリー捜査官が解剖の際に録音していた場面を思い出す。あのように、タスクやアイデアを音声で記録することで、後で記憶を呼び起こす手助けになる。
注意散漫や忘れっぽさに対しては、視覚的なメモと聴覚的な記録を組み合わせることで、補完的に記憶を支えることができる。
これら二つの方法、手書きのノートと音声録音は、現在のところ最も実用的で効果的な手段だと感じている。どちらも「記録を残すこと」と「記憶を呼び起こすこと」に焦点を当てており、忘れっぽさを軽減するための強力なサポートになる。これを日常のルーティンに取り入れることで、タスク管理や情報整理が格段に楽になると思う。



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